道具

自動車板金塗装

《修理に使われる道具》


修理の時に使われる主な道具と、道具の呼び方などを紹介して
みました。

基本的な道具から珍しい道具まで様々なものがありますが、修理の
大きさによってはここで紹介している道具以外にも多くの道具が使わ
れることがあります。

板金ハンマー

板金作業の基本道具となるもので、凹んだ
鋼板を修正するときに使われるハンマー 。
荒出しハンマー

ハンマーヘッドの部分が普通のハンマー
よりも大きいので硬い部分などを一撃で
叩き出したりするのに適している道具。

左からゴムハンマー、木ハンマー、
プラスチックハンマー


金属製のハンマーでは打撃力が強すぎる
場合の修正や、板金ハンマーでは痛みやす
いようなアルミ素材の鋼板の修正、その他
塗装面が痛まないような修正をするときな
どに使われる。
ドリー(当て盤)

板金ハンマーと一緒に使用される道具で、
ドリーの形状には大きさや形に様々なもの
があり、板金修正する場合には修正する
形状に合わせて数種類の中から最も適した
形状のものが選ばれて使用される。
スプーン

ドリーと同じような使い方がされる道具で、
主にドリーが入らないような狭い場所などに
裏側からの当て盤として使われる。
影タガネ

タガネの一種で、主に修正面のプレスライン
を復元したり、折り曲げ加工する場合に使わ
れる。
タガネ

タガネの中でも平らな形状の道具で、主に
自動車のスポット溶接されている鋼板を剥が
したり、厚さ1ミリ以下程度の薄い鋼板の切開
作業などに使用される。
ケガキ針

鉄板などに線を引いたりマーキングするとき
に使われる道具。
金切りバサミ

金属用のハサミで薄い鉄板を切るときに使う
道具。


直線用やカーブ用などがある。
フレキシブルヤスリ

粗目のギザギザの面が付いたヤスリで、パテ
の荒削りを行ったり塗装膜を削ったりする
ときなどに使われる道具。
ホールソー

円形の穴明け作業に使われるもので、ドリル
に付けて使用する。サイズも数種類あるので
選ぶことが出来る。
ハンドリベッター

ボルト止めや溶接を用いない接合道具。
二枚の重なった鉄板などに穴を開けてから穴
の径と同じ位のリベットを貫通させ、その後
にリベッターを使ってリベットを潰すと二枚
の鉄板が接合できる道具。

バンパーの金具取り付けやドア部品取り付け
などにも使われている。
エアードリル

このタイプのドリルは圧縮空気を利用して
駆動する道具で、グリップの下部にはエアー
を供給するためのホース接続部が付いている。小型軽量で持ちやすい。
エアーソー

エアー駆動方式による金ノコで、先端の刃が
高速で往復運動することで鉄板を簡単に切断
することが出来る。
エアーカッター

エアー駆動方式の金切りバサミで、薄い鉄板
であれば簡単に早く切ることが出来る。
エアーチゼル

先端のアタッチメントを取り替えることで、
ハンマー、カッター、タガネとして使うこと
が出来る道具。
エアーダスターガン

空気が勢い良く噴出できる道具で、主に
ホコリや水分などを吹き飛ばしたりする
ときに使用する。
スポットカッター

エアードリルに取り付けて使われる道具。
先端の形状が平らになっていて車のスポット
溶接されている部分を切削すると二枚目の
鉄板に穴を開けずに一枚目の鉄板だけを
剥がし取ることが出来る。
スタッド溶接機(ワッシャー溶植機)

この機械で車の凹み部分を引き出したり、
凹んで伸びてしまった部分の鉄板を縮める
「絞り作業」などが出来る。板金修理作業
には欠かせない機械とも言える。
ワッシャー

ワッシャー溶植機によって凹んでいる箇所に
溶着させるもの。スライディングハンマーを
引っ掛けることが出来るので、凹んだ部分も
引き出すことが出来る。
ボディープラー(小)

先端がフックになっていて引っ掛けられる
ようになっている。主に引き作業時に使わ
れる道具で、オモリを勢い良く手前の方へ
スライドさせると衝撃でフック先端部に引っ
掛けた部分が引き出せるようになる。
ボディープラー(中、大)

プラーの大きいタイプで、フックを直接硬い
部分に当てて引き出し作業を行う道具。
吸盤

ボディーの大きく凹んだ部分に吸着させて
引き出したり、ウインドガラス取り外し、
取り付けの際にガラスに吸着させて持ち運び
がやりやすいようにする道具。
スポット溶接機

鉄板と鉄板を点溶接により接合させることが
出来る機械。アーム先端に鉄板を挟み込んで
電気を流すと発熱するのでその状態で加圧
すると溶着することが出来る。溶接しても
重量が増えることが無いので自動車の
ボディーを組み立てるのに適している。

シールドガス溶接機
アーク溶接の一種で溶接ワイヤとシールド
ガスが自動で供給され、また、アーク電圧
などの設定を任意に行うことで比較的楽に
溶接を行うことができる。
このように半分は機械が行ってくれるので
半自動溶接機とも呼ばれている。この他にも
ミグアーク溶接機やマグアーク溶接機、炭酸
ガス溶接機とも呼ばれる。
エアーグラインダー

小型のエアー駆動式グラインダー。
溶接した後の余分な金属部分の研磨など、
硬い部分の研磨に適している道具。
カッティンググラインダー

エアー駆動式のグラインダーの一種で、砥石
部分の厚さが薄いので金属の切断作業などに
使われる道具。
エアーベルトサンダー

ベルト状のサンドペーパーがベルトコンベア
のように回転することで研磨することが出来
る道具。溶接後の余分な肉盛りを削ったり
塗装表面を削ったりなど様々な用途に使わ
れる。
エアーサンダー

円盤状のサンドペーパーが回転することで
研磨することができる道具。板金修理を
行った後の狭い範囲の塗装膜を剥がしたり
する場合に使われる。
シングルサンダー

円盤状のサンドペーパーが高速で回転する
ことで研磨できる道具。主に塗装膜の広い
範囲を剥がしたりする場合に用いられる。
ダブルアクションサンダー

サンドペーパーを貼り付ける円盤状のパッド
部分が回転しながら円運動を行うので「ダブル
アクション」と呼ばれる。主に塗装する前の
研磨作業に用いられることが多い。

オービタルサンダー

サンドペーパーを貼り付ける四角いパッド面
の部分が円を描くような動きをする道具。
主に塗装前の研磨作業やパテ研磨などに用い
られる。
クリップリムーバー

車内部品の内張りなどを固定しているピン
などを引き抜く場合に使用される道具。ピン
の大きさや形に合わせて先端の口のサイズに
様々なものがある。
ヒーティングガン

ヘヤードライヤーと同じような道具で、樹脂
バンパーの変形を修正したり乾かしたりする
場合に使われる。
逆タップ

フェンダーなどに取り付けられているボルト
などを外すときに途中でボルトが折れた場合
に使われる道具。折れて残ったボルトの中心
にドリルで穴を開けて逆タップを軽く打ち
込んで左回しにハンドルを回すと喰い込みな
がら残ったボルトを回すことができる。
パテヘラ

板金修理時に使われるパテと呼ばれる粘土状
の材料を練ったり塗りつけるための道具。
自動車修理用は柔らかい材質のものが使われ
ていて、サイズも数種類のものがある。
パテ定盤

パテヘラと一緒に使われる道具で、パテを
混合する場合に使われる。使い捨てタイプや
金属製やプラスチック製、木製などの何度
でも使用できる定盤などがある。
パテ砥ぎファイル

サンドペーパーを貼り付けてパテを研磨する
ときに用いられる道具。形や大きさなどいく
つかの種類があり、主に平らな面やカーブ面
などの整形に使われる。
 

遠赤ヒーター

遠赤外線を発するヒーターで、塗装後の乾燥
やパテ乾燥などに使われる。内部から暖めて
溶剤を外へと逃がしながら乾燥させるので
溶剤が中に残らずに乾燥することが出来る。
重力式スプレーガン

カップに入れられた塗料が圧縮空気とともに
噴出することで塗料を吹き付ける道具。
塗料が上から下へと向かって流れていくので
重力式とも呼ばれる。

重力式スプレーガン(センターカップ)

重力式スプレーガンの種類で塗料を入れる
カップが中央に配置されているタイプ。
吸い上げ式スプレーガン

塗料を入れるカップが下側に付いている
タイプで圧縮空気が先端部分から外へと出て
行くときにカップの中の塗料を吸い上げなが
ら噴出する。
カップ容量が重力式より大きいので面積の
広い部分などを塗装する場合などに用いられる。
エアーブラシ(細文字用)

通常の修理で使われることは殆ど無く、
デザイン画などを描くなど特殊な場合に用い
られている道具。
筆記用具のペンのような形をしている
スプレーガンで、細い線を描いたり模様を
描いたりすることができるため、絵を描い
たりする場合に用いられることが多い。
エアーブラシ(中文字用)

エアーブラシの細文字タイプより少し口径の
大きいタイプ。
エアーブラシ(太文字用)

エアーブラシの中でも広い面積を塗ることが
できるタイプ。塗料を入れるためのカップは
ワンタッチで取替えが出来るのでカップをい
くつか用意しておくと他の色を交互に使うこ
ともできる。
電動式ポリッシャー

車の塗装が完了したら最終仕上げとして
「バフ掛け」と呼ばれる磨き作業の段階で
使われる道具。
スポンジにコンパウンドを付けて塗装面を
磨くと塗装肌を整えたりすることが出来る。
マスキングテープ

紙を貼ったりするときに使われるテープ。
幅の狭いものや広いものまで数種類のものが
ある。
マスキングペーパー

車の部品を塗装するときに塗装する部分以外
に色が付いてしまわないように保護の目的で
貼り付ける紙。
塗料カップ

塗料を調合するときに原色や溶剤を混ぜ合わ
せたりするときに用いられる器。大きさもい
くつかの種類がある。
サンドペーパー

パテを研磨したり塗装面を研磨したりする
ときに使われる。研磨力は番号で表されて
いて番号が低いほど粒子が粗くなっている。
パテの研磨は通常80番〜240番までが使われ、
塗装作業では320番以上が使われることが多い。
計量器

塗装の重さを量る機械。色の原色を正確に
量って目的の色を作り出すために使われる。
色見本

塗料メーカー発行の年式ごとに各自動車
メーカーで使われている塗料の原色配合表。
自動車メーカー別にカラーナンバーがあり、
そのカラーナンバーから使われている塗料の
原色配分が分かる。
塗装ブース

車が一台スッポリと入るくらいの大きさの
箱型の部屋で、塗装作業時にはこの部屋の
中の空気をフィルターを通して上から下へと
流すことによって塗装中の余分な有害成分や
外気の埃などを除去することができる。
スコッチブライト

塗装する部分の「足付け作業」などに用い
られるもので、ゴシゴシと擦って艶が無く
なるようにすることで塗料の密着が増すよ
うにするためのもの。
家庭用の食器洗い用のスポンジなどに使わ
れているものと同じようなもの。
耐水ペーパー

水を浸けながら研磨することが出来るサンド
ペーパー。塗装作業で良く使われているもの
で、塗装表面の磨き作業や塗料密着をよく
するための足付け作業などに使われる。
塗料原色

自動車に使われている塗装の色の元となる
色。
いくつかの種類が混合されて一つの色が作ら
れ、一台一台微妙な色加減も調合される。
場合によっては一滴の色の差でも違ってくる
こともある。